作者
髙橋由紀子, 升屋勇人, 山下聡, 安藤裕萌, 鳥居正人, 服部友香子, 皆川拓
发表日期
2022/5/30
期刊
日本森林学会大会発表データベース
卷号
133
页码范围
657
出版商
日本森林学会
简介
2020 年に茨城県つくば市の公園緑地においてナラ枯れが発生し, カシノナガキクイムシの穿孔木の多くがナラタケモドキに感染しているのが確認された. ナラタケモドキはならたけもどき病の病原菌であり, 分布の拡大によるナラ類の衰退枯死被害が懸念される. ナラタケモドキとキクイムシがどのように分布を拡大させているかを検討するために, ナラ枯れ未被害から被害拡大傾向にある市内 14 箇所の公園における空間分布を調査した. 子実体が樹体またはその近傍で発生した樹木をならたけもどき病罹病木としてその本数及びナラ枯れ枯死木本数が多い公園をそれぞれの分布中心と仮定し, 罹病木本数, 穿孔木本数, コナラ本数, 及び公園間の距離 (0.5~ 13.5 km) から空間分布を解析した. その結果, 両者の分布には偏りがあり, ならたけもどき病は分布中心からの距離と罹病木本数に, ナラ枯れは分布中心からの距離と穿孔本数に負の相関があった. 両分布中心間の距離は 1.7 km であった. 子実体は多いがキクイムシは少ない公園も見られた. 両者の因果関係についてはさらなる検証が必要であるが, 子実体の発生が多い公園では今後も注視が必要である.
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髙橋由紀子, 升屋勇人, 山下聡, 安藤裕萌, 鳥居正人… - 日本森林学会大会発表データベース, 2022