作者
浦上萌, 杉村伸一郎
发表日期
2015
期刊
発達心理学研究
卷号
26
期号
3
页码范围
175-185
出版商
一般社団法人 日本発達心理学会
简介
心的数直線の形成は, 数量概念の発達において非常に重要であると考えられている. その過程は大別して 2 つの立場から捉えられてきた. 一つは, 対数型から直線型へという質的変化を重視する移行の立場で, もう一つは, 数量を見積る方略や基準点に着目する比率判断の立場である. 本研究では, これらの立場では捉えきれなかった, 関数に適合する以前の数表象の実態を検討するとともに, 心的数直線の質的変化と基準点の使用との関連や見積る際の方略を検討した. 分析対象者は, 0–20 の数直線課題が 4–6 歳児 58 名, 0–10 の数直線課題が 4–6 歳児 27 名であった. 分析の結果, 関数に適合する以前の数表象として, 大小型などの 5 つの型が見出された. また, 移行と比率判断との関連や方略を検討することにより, 直線型であっても数直線の両端と中点を基準点として使用し, 比率的に見積っているとは限らないことなどが明らかになった. これらの知見を踏まえて, 幼児期における心的数直線の形成過程を考察した.
引用总数
2015201620172018201920202021202220232121
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